目に入っていたのに、うっかりスルーしていました。
今日になって、ハッと気付きました。
なんとiniファイルですよ!
(システムドライブ):\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Windows Sidebar\Settings.ini
これは、Windows VistaのSidebar Gadgetの設定を保持するファイルであり、過去のいかなるWindowsとも無関係の全く新規の設定ファイルです。それにも関わらず、16bit時代のWinodowsの亡霊とも言える拡張子iniです。中を見ても、間違いなく昔懐かしいiniファイルです。
かつて、iniはもう古い、これからはレジストリだ、いやXMLだ……と言われて過去に追いやられたはずなのに。こんなところで、またiniファイルが出てくるとは……。
いやこれは単なる亡霊ではない! §
そう。
良く見たら、単純に過去が甦っただけの話ではありません。
何と、これはUnicode(UTF-16)のファイルです。
実は、データ量が少ない場合はiniファイルも悪くないのではないか……と思ったことがあります。それにも関わらず採用できなかった理由は、それがシフトJISのデータしか格納できないという互換上の制約にありました。今時のデータは、どこにシフトJISで書けない文字が入っているか分かりません。
しかし、iniファイルがUnicodeで書ければこの問題も解消されて、実用技術の仲間入りができますね。
余談・年寄りの昔話 §
知っているか!
Windows 2.xの時代には、iniファイルと言えば、win.iniの1つしか存在しなかったことを!
各アプリごとのiniファイルどころか、system.iniすら無かったことを!
そして、全てのアプリがwin.iniに書き込んで、win.iniが肥大化してしまったことを!
たぶん、そんな昔の悲哀を知らない若者が、軽々とiniファイルを飛躍させてしまったのでしょうね!